DMM FXの評判は?他社とのスプレッドを比較、メリット・デメリットを解説

DMM FXDMM.com証券が展開するFX取引サービスであり、同社のFX口座数は75万を突破し、国内第1位(2020年1月時点)を誇ることから、多くのトレーダーに支持されていることが分かる。

口座開設

また、最短1時間で口座開設のみならず取引まで開始できたり、LINEでの問い合わせが可能だったりと、他社と比較しても便利で使い勝手が良い面が目立つ。

DMM FXの通貨ペア

DMM FXでは20通貨ペアの取引が可能だ。通貨ペアの取扱数は、他のFX会社より多いとは必ずしも言えないが、「ドル円」や「ユーロドル」、「ユーロ円」などの主要通貨ペアの取扱いは揃っている。

そのため、メジャーな通貨ペアのみを取引したいトレーダーにとっては十分であると言えるだろう。

【DMM FX 全取り扱い通貨ペア】

米ドル/円 カナダドル/円 ポンド/米ドル ユーロ/NZドル
ユーロ/円 スイスフラン/円 NZドル/米ドル 米ドル/カナダドル
豪ドル/円 南アフリカランド/円 ユーロ/豪ドル 米ドル/スイスフラン
ポンド/円 ユーロ/米ドル ポンド/豪ドル ユーロ/スイスフラン
NZドル/円 豪ドル/米ドル ユーロ/ポンド

ポンド/スイスフラン

 

DMM FXの取引コストは業界最低水準――主要13社と比較

DMM FXの取引コストは業界でも最低水準だ。他のFX会社13社と比較する。

FX取引コスト=スプレッドとは

FXにおける取引コストは「スプレッド」と呼ばれる。スプレッドは「買いと売りのレート差」だ。例えば1米ドルの買いレートが110円のとき、スプレッドが0.1円だと、売りレートは109.9円だ。1米ドルあたり0.1円分買いより安いレートで売るため、1万米ドルの買いなら1,000円、10万米ドルの買いなら1万円分のコストとなる。なお、取引を売りから入っても同様だ。

対円通貨ペアのスプレッドは「銭」で表示され、1銭は0.01円だ。スプレッドが1銭なら1万通貨で100円のコストだ。

その他の通貨ペアは「pips(ピップス)」で表示される。「ユーロ/米ドル」の場合、1pipsは0.01セント(0.0001米ドル)だ。

スプレッドは変動する スリッページにも注意

多くのFX会社はスプレッド原則固定としているが、完全に固定されているわけではなく、拡大する可能性がある。相場の急変時や取引が少ない時間帯でスプレッドが拡大しやすい。

また「スリッページ」と呼ばれる事業も起こり得る。注文した価格と異なる価格で取引が成立してしまう現象だ。主に、注文発注と取引成立までの、システム上のタイムラグが原因で起こる。スリッページが不利に働く場合もあるが、有利な取引になる場合もある。

DMM FXの場合、スリッページの許容幅を設定で変更できる。許容幅以上のスリッページが起きた場合、取引は成立しない。

DMM FXのスプレッド 主要13社と比較

DMM FXのスプレッドは他社と比較しても最低水準にある。参考までに、国内の主要FX会社のスプレッドを一覧表としてまとめた。

FXでトレーダーが負担する取引コストである、スプレッド(買いレートと売りレートの差)について、DMM FXは他社と比較しても最低水準にある。参考までに、国内の主要FX会社のスプレッドを一覧表としてまとめた。

  ドル円 ユーロ円 ポンド円 ドル円 NZドル円 トルコリラ
DMM FX 0.2銭 0.5銭 1.0銭 0.7銭 1.2銭 取扱なし
GMOクリック証券 0.1銭 0.3銭 0.6銭 0.4銭 0.9銭 1.7銭
YJFX! 0.2銭 0.5銭 1.0銭 0.7銭 1.2銭 3.0銭
外為どっとコム 0.1銭 0.3銭 0.8銭 0.6銭 0.9銭 1.5銭
SBI FX
トレード
0.09銭 0.30銭 0.69銭 0.40銭 0.90銭 1.40銭
LION FX 0.2銭 0.5銭 1.0銭 0.7銭 1.0銭 1.6銭
LIGHT FX 0.2銭 0.3銭 0.5銭 0.3銭 0.9銭 1.6銭
インヴァスト証券 0.3銭 0.5銭 1.0銭 0.6銭 1.7銭 1.5銭
セントラル短資FX 0.2銭 0.4銭 0.9銭 0.5銭 0.9銭 1.7銭
マネーパートナーズ 0.3銭 0.4銭 0.9銭 0.6銭 1.2銭 1.9銭
みんなのFX 0.2銭 0.4銭 0.8銭 0.6銭 1.0銭 1.6銭
JFX 0.2銭 0.5銭 1.0銭 0.7銭 0.9銭 1.6銭
FXプライム
by GMO
0.3銭 0.6銭 1.1銭 0.9銭 1.6銭 4.8銭
楽天FX 0.2銭 0.5銭 1.0銭 0.7銭 3.9銭 6.8銭
※2020年8月末時点
※キャンペーン等により提示したスプレッドと異なる場合があることに注意

DMM FXは主要FX会社の中で文字通り最もスプレッドが狭いとは言えないが、少なくとも主要な通貨ペアに関しては業界最狭水準であることが上記表からも分かる。

そのうえで、DMM FXはスプレッドの安定性を測る際に重要視される「基準スプレッドの提示率」が高く、2020年9月ではドル円だと95.75%と高確率となっている。そのため、DMM FXはスプレッドが拡大しにくく安定したスプレッドでの取引がしやすいと言えるだろう。

 

DMM FXの4つのメリット

DMM FXではスピーディーで便利なFXの取引環境を提供している。

メリット1 口座開設から取引まで最低1時間

為替取引を始めるなら≪DMM FX≫

DMM FXは口座開設から取引開始までわずか3ステップで完了し、最短1時間で実際にFXトレードが可能となる。そのため、今すぐにFX取引をやってみたい方には非常に魅力的だ。最短1時間で口座を開設するには「スマホでスピード本人確認」を利用する必要がある。詳細は後述する。

メリット2 電話やLINEで問い合わせが可能

DMM FXは、問い合わせ窓口として「LINE」を採用している数少ないFX会社である。また、電話やメールでの問い合わせもほぼ24時間対応している。

ツールの使い方やFX取引の基礎的な内容について、疑問点があればすぐにプロのオペレーターに質問をすることができるのは、初心者のみならず上級者にとっても大きなメリットだ。

メリット3 デモ口座で無料でデモトレーニングできる

DMM FXでは、デモ口座を無料で利用することができる。デモ口座では、本番環境と同じ為替レートが表示され、実際にDMM FXで利用できる取引ツールを使用できるため、ツールの使い方やFX取引の練習をするのに非常に便利であると言える。

メリット4 便利な取引ツールが無料で利用可能

DMM FXは以下4つの取引ツールを無料で提供している。いずれのツールでも入出金から発注まで可能なので、取引ツールだけで取引を完了させられる。

  概要 プレミアムチャート チャート発注
DMMFX PLUS PC向け
(インストール型)
DMMFX STANDARD PC・iPad向け
(インストール型)
×
スマホアプリ
DMM FX
スマホ向け
(インストール型)
× ×
DMMFX for smartphone スマホ向け
(ブラウザ型)
× ×

最も機能が充実しているのは「DMMFX PLUS」だ。「プレミアムチャート」のほか「チャート発注」機能を搭載している。画面のカスタマイズも可能で、自分だけの取引しやすい環境を作れる。

プレミアムチャートは29のテクニカル指標でチャート分析が可能で、最大6画面まで分割し複数の通貨ペアレートを同時に監視できる。プレミアムチャートには発注機能がないが、DMMFX PLUSの「チャート発注」機能でチャートから直接注文を出せる。

スマホ向けアプリは、PC向けより機能は落ちるが、十分取引環境は整っている。シンプルな画面でレートやチャートが確認できる。注文方法も以下5種が可能だ。

ストリーミング注文 リアルタイムでレートが表示され続け 任意のタイミングで発注する方法
指値・逆指値注文 取引を成立させるレート(指値)を指定し、取引成立まで待つ方法
指値注文> 買い指値指値以下で買い 売り指値指値以上で売り
<逆指値注文> 買い指値指値以上で買い 売り指値指値以下で売り
IFD(イフダン)注文 決済の条件を一緒に出す注文方法 例)110円で買えたら120円で売り
※決済注文は、新規条件が成立してから出される
OCO注文 2つの注文を同時に出し、どちらかが成立したら残りを破棄する注文方法
未成立の注文が残り続ける状態を防げる
IFO注文 IFO注文とOCO注文を組み合わせた注文 IFO注文を出し、
決済注文がOCO注文となる

スマホ向け取引ツールは、インストールが必要な「スマホアプリ DMM FX」と、ブラウザ上で動きインストール不要の「DMMFX for smartphone」がある。外出中など、PCが使えない環境でも取引機会を逃すリスクを少なくできる。

DMM FXの注意点

気をつけたいポイントとして、最低取引単位と新興国通貨ペアについて取り上げる。

取引は1万通貨単位から

DMM FXでは、全通貨ペアで最低取引単位が10,000通貨だ。そのため、より小口で1,000通貨単位の取引をしたい場合は、他社での口座開設も同時におすすめする。また、最低取引単位が1,000通貨の場合と比べると、取引を始めることができる最低証拠金も多くなる点も認識しておきたい。詳細は後述する。

トルコリラ」や「メキシコペソ」の取り扱いがない

DMM FXには、「トルコリラ円」や「メキシコペソ円」などの、スワップポイントが高くボラティリティの大きな通貨ペアの取扱がない。これらの通貨ペアでも取引したい場合は、取り扱いのある他社にも口座開設する必要があるだろう。

 

 

DMM FXをおすすめできる人は?

ここではメリット・デメリットを踏まえた上で、特にDMM FXでの口座開設をおすすめできる人はどんな人だろうか?

デモトレードでしっかり練習してからトレードを開始したい初心者

DMM FXは、利用可能な全てのツールでデモ口座を開設できる。そのため、初めてFX口座を開設する方で、注文の発注方法やツールの使い方、テクニカル指標の見方の操作方法などをしっかり習得してからトレードを開始したい場合にはおすすめのFX会社だと言える。

投資資金をある程度準備できる人

DMM FXでは取引が1万通貨から」という点を踏まえると、DMM FXで取引したい場合は比較的投資資金に余裕がある必要がある。

DMM FXレバレッジは25倍で固定されている。レバレッジとは自己資金の何倍の取引が可能かを示しており、レバレッジ25倍では自己資金の25倍の取引ができる。逆算すれば、取引したい金額の4%を用意すればよい。

たとえば「米ドル/円」を1万米ドル分取引する場合、1米ドル=110円なら取引金額は110万円だ。レバレッジ25倍なので、自己資金は4.4万円用意すればよい。取引金額に対して、最低限用意しないといけない自己資金を「必要証拠金」と呼ぶ。

必要証拠金さえあれば取引できるが、余裕を持った取引のためには自己資金を多く用意した方がよい。自己資金を必要証拠金程度しか用意しないと「追証(おいしょう)」や「ロスカット」の可能性が高くなる。

追証は、追加の入金かポジションの決済が必要になる状態で、ロスカットはFX会社がポジションを強制決済してしまう処置だ。どちらも必要証拠金に対して自己資金がどれくらいあるかを示す「証拠金維持率(自己資金÷必要証拠金×100)」で判断される。DMM FXの場合、証拠金維持率がそれぞれ100%、50%で行われる。

  概要 DMM FXの発動ルール
追証(おいしょう) 証拠金維持率が100%になるまで 入金orポジションの返済が必要 証拠金維持率が100%未満
ロスカット すべてのポジションが強制決済される 証拠金維持率が50%未満

証拠金維持率の計算に使われる自己資金は評価額だ。保有ポジションに評価損失が出ると、実際の自己資金から差し引かれて評価される。例として、1万米ドルの買いポジションを建てる場合、自己資金の金額別に追証ロスカットとなるレートを下に計算した。

【1米ドル=110円で1万米ドルの買いの場合(必要証拠金4.4万円)】

自己資金の額 証拠金維持率 追証となるレート
(証拠金維持率:100%)
ロスカットとなるレート
(証拠金維持率:50%)
5万円 113.64% 109.4円 107.2円
10万円 227.27%4 104.4円 102.2円
20万円 454.55% 94.4円 92.2円
30万円 681.82% 84.4円 82.2円

必要証拠金4.4万円に対して自己資金を5万円しか用意しない場合、わずか60銭の値下がり(マイナス0.55%)で追証が発生し、2.8円(マイナス2.55%)の値下がりでロスカットとなる。一方、自己資金を30万円用意すると25.6円の下落(▲23.27%)まで追証は発生しない。証拠金維持率が大きいほど(自己資金が必要証拠金に対して大きいほど)追証ロスカットとなる可能性は低い。

証拠金維持率を大きくするには、自己資金を多めに入金するほか、取引金額を小さく調整すればよい。ただし、DMM FXは1万通貨単位で取引金額を調整しないといけないため、取引金額を調整しにくいケースが想定される。

一方、1~1,000通貨単位で取引数量を調整できるFX会社もある。少ない数量で取引できる分、必要証拠金も小さく済む。例えば「米ドル/円(1米ドル=110円)」で取引する場合、1,000米ドルの取引なら必要証拠金は4,400円、1米ドルなら4.4円だ。以下に自己資金10万円で取引する場合、取引数量ごとの証拠金維持率をまとめる。

【自己資金10万円で「米ドル/円」を取引する場合 取引数量ごとの証拠金維持率】

  1万米ドル 1,000米ドル 1米ドル
1米ドル=110円 227.27% 2,272.73% 2,272,727.27%

以上を踏まえると、1万通貨単位で取引するDMM FXは投資資金をある程度準備できる人向きだと言えるだろう。少ない自己資金で余裕を持った取引をしたい場合、1~1,000通貨単位のFX会社を選択した方がよいだろう。

DMM FXは最短1時間で取引開始可能──3ステップで完結

DMM FXの「スマホでスピード本人確認」で口座開設をして、実際に取引を開始するまでの流れを解説する。最短1時間で可能となっているのは魅力的だ。

ステップ1:HPで必要情報を入力

DMM FXのホームページへアクセスし、口座開設の手続き画面へ進む。入力フォームに氏名や住所、生年月日などの個人情報を入力する。

なお、口座開設時に、「本人確認書類(運転免許証や健康保険証)」と「マイナンバー確認書類(マイナンバーカードや通知カード)」の画像アップロードが必要となるため、あらかじめ用意しておく必要がある。

スマホでスピード本人確認」の場合、提出できる書類の組み合わせは以下3パターンしかない。

【「スマホでスピード本人確認」で提出できる書類の組み合わせ3パターン】

  本人確認書類 マイナンバー確認書類
マイナンバーカード 表面 マイナンバーカード 裏面
運転免許証 ・通知カード
マイナンバー記載の住民票
マイナンバー記載の住民票記載事項証明書
※いずれか1点
在留カード ・通知カード
マイナンバー記載の住民票
マイナンバー記載の住民票記載事項証明書
※いずれか1点

上記の書類を用意できない場合やログイン情報を郵送で受け取りたい場合、通常の方法で口座開設する。

【通常の方法で口座開設する場合の提出書類】

  本人確認書類 マイナンバー確認書類
マイナンバーカード 表面 マイナンバーカード 裏面
・運転免許証
・パスポート
在留カード
住民基本台帳カード
特別永住者証明書
※いずれか1点
・通知カード
マイナンバー記載の住民票
マイナンバー記載の住民票記載事項証明書
※いずれか1点
・健康保険証
・住民票の写し
・印鑑登録証明書
※いずれか2点
通知カード
・健康保険証
・印鑑登録証明書
※いずれか1点
マイナンバー記載の住民票
マイナンバー記載の住民票記載事項証明書
※いずれか1点

IDとパスワードが郵送で通知されるのを待たなければならないため、即日開設はできないが、提出書類に融通が利く。

ステップ2:審査後、ログインID情報がウェブ上で通知

入力フォームへの入力および書類のアップロードが完了すると、最短で1時間以内に、ログインに必要なIDとパスワードがウェブ上で通知される。

DMM FX 口座開設キャンペーン――最大2万円キャッシュバック

DMM FXは口座開設して3ヶ月以内に500万通貨取引すると2万円のキャッシュバックを受けられる。口座開設の時期に期限はない。取引数量のカウントは新規の注文のみで、決済数量は対象外だ。

 

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DMM FXに興味がある投資家なら、あわせてDMM株にも注目しておきたい。日本株の取引手数料も安いが、米国株の取引手数料は無料。米株投資が注目されている今、検討しておきたいサービスといえる。

なお米株は、同社が選んだ銘柄しか買えないが、その銘柄数も個別株は920銘柄、ETFは2021年2月上旬現在、84銘柄、ADRは116銘柄もあるので、これから投資を始める人にとって少なすぎるということはないだろう。

DMM株では手数料の1%が「DMM株ポイント」として付与され、この株ポイントは「1ポイント=1円」として現金と交換することが可能だ。

Webサービスの会社だけあって取引ツールも充実しており、口座開設までもスピーディー。DMM FXを検討するなら、あわせてDMM株についても確認しておきたい。

 

通常の方法で口座開設する場合、IDとパスワードは1~2日で郵送される。

ステップ3:入金し取引開始

通知されたIDとパスワードでログインし、ログイン後の画面で入金の手続きを行う。入金が完了すれば、実際にFX取引を開始できる。同時に取引ツールをダウンロードしておくとよいだろう。